人生100年!生涯エンジニア人生!

楽しいエンジニア人生!

結局のところエンジニアは、いつどこで勉強すれば良いのか?

概要

「エンジニアに独学を期待するのはもう時代遅れだと思う。」というブログが話題になりました。
cloverstudioceo.hatenablog.com

要約すると、業務時間外に勉強を強いる企業は駄目ってことです。
それは当然で、それを行わせるなら賃金を払うべきであるし、労働時間になるのだから長時間の労働も強いてはいけないです。
日本という国は、「朝早く出社して仕事の準備をして必要とあれば勉強をしておく」ということが美徳されており、それでいて賃金を払わないという、本気で意味不明な慣習が存在しました。

これはエンジニアに限らず、日本古来の働き方に蔓延していた病だったと思います。

そして、話題になったブログでは、きっかけになった記事があるので、こちらも確認してみます。 全てのエンジニアに向けて「エンジニアとして生き残るために」を読みます。
www.ntt.com

要約すると、長年エンジニアとして生きていくための戦略をどう描くかということです。
共感できる内容で、勉強という観点から見ると、多くのベストプラクティスが書いてあり、全てを実行するのは難しいかもしれませんが、1つでも実行できれば今後の人生が大きく変わると思います。

その根拠として、私は「(3)毎年1つ新しい言語を学ぶ」を近い状態でやっており「学ぶ」ことはしております。
新しい言語は文化を学ぶことであり、読むだけでもワクワクします。
そして、その言語で良い考え方があったら、別の言語でも、その良い考えを取り入れてます。
多くの開発言語は宗教のようないがみ合う世界ではなく、お互いに影響し合う世界で、それをいち早く自分の世界に構築できるのは非常に楽しい世界だと思います。

読んでて違和感がある

どちらも重要なことを言っています。 そして大切なことを伝えようとしています。

しかし、読んでいると何か違和感があります。
そう、話しているところが似ているようですが、お互い話が噛み合っていないのです。
勉強という観点から読み進めてみると、片方は「独学しろと言っていない」けど、もう片方は「なぜか独学しろ」という話として物語ができてしまい、話が噛み合っていないのです。

エンジニアに独学を期待するのはもう時代遅れだと思う。 - ヨーロッパで働くIT土方社長のブログ

おっしゃる通りで「技術者だったら独学せよ」だと投げっぱなしになってしまうので、業務時間内でみっちりとメンタリングする習得主義の社内研修制度を10月から開始したところです

2020/10/13 14:28
b.hatena.ne.jp

社内研修制度を10月から開始したところです

そのため、上のようにフォローも入っているので、独学についての噛み合っていないところは、特に業務時間内についての齟齬は解消されていると思います。

解決!?

社内研修制度のことも明らかになって、これで解決!良かった良かった。

いや、そうじゃない!!!!

Googleという会社では「20%ルール」というのがあります。(今もあるのかな?)
これは業務時間に普段の職務を止めて自身が取り組みたいことをして良いということで、日本のメガITベンチャー企業でも取り入れている会社もあり、これに似た社内研修制度が増えることは良いと思います。 そして、今年2020年から、学校でのプログラミング教育も始まり社会として、学ぶ機会が増えることは良いと思います。

しかし、社内研修制度が無い会社もあります。
更にいうと、エンジニアじゃない方がエンジニアを目指すとき、社内研修制度を利用できないことも考えられる。
学生時代は興味無かった人が、人生のライフステージの変化でプログラミングに興味を持つことも考えられる。

そういう人はプログラミングの勉強をする機会が無いように感じてしまいます。

そうなってくると、話は「独学」というところに戻ってきてしまいます。

もう一度読み直そう

何か重要なことを見落としていないか?もう一度読み直してみよう。

「エンジニアに独学を期待するのはもう時代遅れだと思う。」には「ライフワークバランス」という言葉が出てきます。
cloverstudioceo.hatenablog.com
一般的には「ワークライフバランス」のことなので、それの説明としては「やりがいや充実感を感じながら働き、家庭や地域生活などにプライベートなところで多様な生き方をする」ということなので、業務時間外に業務の勉強などはしないで、プライベートはプライベートで楽しめば良い。
その通りございます。
プライベートな時間こそ大切な人や自分の趣味に割り当てて、自分の生活をより良いものにしていくこそ、最高の人生になると思います。

全てのエンジニアに向けて「エンジニアとして生き残るために」にも「ワークライフバランス」という言葉が出てきます。
www.ntt.com
たぶん、この2つの記事は、どちらも「ワークライフバランス」のことを強く言いたかったのです。

ワークライフバランスについて

大事な言葉を見落としておりました。
ワークライフバランス」です。

言っているベクトルは少々異なりますが、最終的な目的地は同じ「ワークライフバランス」でした。

一般的には「仕事=イヤなこと」「プライベート=楽しいこと」というイメージがあります。
さて、ここでもう1つの疑問が出てきます。
エンジニアの仕事はイヤなことでしょうか?
まあ、人によっては「イヤ」と感じている人も居るでしょう。
私は「イヤ」ではないです。
概要でも書きましたが、私にとって新しい言語は文化を学ぶことであり、読むだけでもワクワクします。
自分にとって、仕事は毎日が新しい発見なのです。
そのために、気付くと「夜中でも勉強」などをしてしまいます。

私は、この仕事とプライベートの境界線をなくし、1日中大好きなことができれば、それこそエンジニアが体験できる最高の「ワークライフバランス」を送れるようになると思っております。

独学と勉強

楽しいことのワークライフバランス、私は勉強でした。

そのため、私のようなタイプが勉強をやめろと言われてもやめないでしょう。
結局、好きな人は独学をし続けてしまいます。
自走するタイプと言われるかもしれませんが、単なる器用貧乏だと思っています。

バブル期ぐらいまで時代をさかのぼれば、このような人は便利に使われます。
実際、自分は便利に使われました。
コンシューマーゲーム(昔の話)を作りながら、秋葉原にパソコンを買いに行ったり、インターネットの時代になるとOCNエコノミーを導入してファイアーウォールの代わりにプロキシサーバー立てたり、メールサーバーも立てたりしてました。
Aliasのネットワークレンダリングするために、10Baseのスイッチングハブを自腹で検証したり、DECのアルファマシンまで手を出すなど、今思うと、こき使われてただけですが、当時の自分は技術が蓄積される上に楽しいからやってました。

楽しさが学びの源泉で、それがうまい具合に勉強をするスパイラルを生んでいたと思います。 この楽しさが続く限り、独学は続けたいなと思っております。

蛇足ですが、老害エンジニアは、これを「俺の時代はな」と語ってしまいウザいって言われるので、普段の雑談では語らないようにします。

いつどこで勉強すれば良いのか?

業務時間外に勉強することが美徳だった時代は、それが許されていましたが、今はそのような時代ではないです。

cloverstudioceo.hatenablog.com

会社として、エンジニアたるもの4ヶ月に一冊は本をよみ、年に一つは新しい言語を覚えるもんだ、みたいな事を言ってるような所には誰も来てくれないわけですよ。

「エンジニアに独学を期待するのはもう時代遅れだと思う。」にも記載がありますが、上のようなことをいう会社は誰もこないというのは過言ではなく、その通りだと思います。

繰り返し言いますが、会社が個人の勉強に対して予算を使うことが制度としてあるべき姿が望まれることであり、多くの企業が行っていることで、他にも書籍代の補助などもしている企業もあります。
勉強において、率先してやる人、それとなく平穏にやる人、言われてもやらない人など、色々な人が居ますし、メンターを付けたとしてもメンターとの相性問題もあったりと、企業が提示するのは限界があります。
この辺りは、企業の体力によりますが、できるだけ、その人にあった方法が提示できれば良いかなと思います。

独学派について

私の場合は、その制度が無くても勝手にやってしまう独学タイプなのです。
つまり、エンジニアには「独学でやらない人」と「独学でやる人」の2種類の人が居るということです。
独学でやる人は勉強を勝手にやってしまうので、企業の方針と合わなくなるリスクも実はあったりします。
エンジニアの流動性は、この辺りが起因しているかもしれません。

私のようなエンジニアは、テクノロジー全般や今後の流行りスキルなどが大好きで、そちらの興味を追い求めてしまいます。
そのような人を、1つの企業に留めて置くのが良いのか?それは私もわかりません。

今は、独学することは企業の人として発信するつもりは毛頭ないですが、独学は楽しいぞということ発信は続けたいと思います。

独学で勉強を続ける人の勉強する場所は、企業だけによらないためコロナが流行る前は、多くの勉強会に参加して自分からのアウトプットをしておりました。
それが最適解だとは思いませんが、それをすることで自分を表現できると考えます。
そう、私は放浪のITエンジニアなのだから!