「カジュアル面談のトリセツ」の外伝と、コンプライアンスに関する私見
今さらですが、技書博7公式ガイドブックに「カジュアル面談のトリセツ」の外伝が掲載されています。
外伝内容はSIerについての話を掲載しているので、ページ数も少ないので興味があればぜひ読んでみてください。
カジュアル面談の風評被害
私は、エンジニアのための「カジュアル面談のトリセツ」というのを2022年2月で出しています。
これによりカジュアル面談が一般的になればと思っておりましたが、2022年の最後の方で、少々残念なことが起きてしまいました。
カジュアル面談という行為に対して、あることをきっかけに風評被害が発生してしまいました。
なお、この問題は詳しく言及する気は無いです。
コンプライアンスの私見
根本にある問題の1つとしてあげられることがコンプライアンスです。
コンプライアンスっていうのは法令遵守のことで、単に法令を守ることだけじゃないです。
下にあげる3つを守ることが重要となります。
- 法令
- 就業規則
- 企業倫理、社会規範
法令や就業規則などはルールを制定してあることが多く、スタートアップ企業でも簡単ではありますが就業規則があるところが多いです。
ただ、最後の「企業倫理、社会規範」は定義が難しく、また定義しても社会や関わる人たちの意識、また時代の移り変わりによっても変化していくため、定期的な見直しが必要になるのです。
社会規範などは普通に社会生活をしていれば社会規範の変化に対応できるのですが、とくにハラスメントに関しては最低でも1年毎に更新していかないと知識が古くなっているようなのが現状です。
こういうとき、大手メガベンチャーなどは専門部署があり、入社時と定期的にコンプライアンス研修を実施しているので、情報のアップデートができます。
尼崎市が設立した調査委員会は28日、調査報告書を発表。ビプロジーは市の承諾を得ずに委託業務先の再委託、再々委託を行っていたという。USBメモリの持ち出し時には、鍵付き金属ケースで運搬するよう定めていたが、ビプロジーは規定通りの対応をせず、管理が不適切だったとしている。
ただ、大手メガベンチャーでも、この上記の事件のように「再々委託」や「管理不備」が指摘されているので、完全ではないです。
また、スタートアップ企業などでは、コンプライアンス研修を行っていないところが多く、基本的に即戦力を求めているので、コンプライアンスなどの教育はすでに済んでいるという前提で採用を行うことが多く、そういう前提で社会規範を守ることができる人が採用されているはずなのですが、大手メガベンチャーを経験していない人のコンプライアンスを守らない傾向が強いと私は感じております。
とくにSNSなどでは、自称フリーランスとかになると、この辺りはひどくて中傷誹謗が散見されます。
このことから、社会規範を守るのは会社だけじゃなく、そこに居る人が守るものなのです。
コンプライアンスがわからないなら、コンプライアンスに関する書籍を読むとかしておいても良いと思います。
また、大手メガベンチャーのコンプライアンスのページなどを見るのも良いと思います。