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町工場を見学しよう!印刷所見学ツアー(午後の部) #技書博 #しまや出版 ※注意!画像多いです

概要

技術書同人誌博覧会主催の「町工場を見学しよう!印刷所見学ツアー(午後の部)」に参加しましたのでレポートします!
※注意!画像44枚と動画7つあります!(動画リンク1つ有ります)
gishohaku.connpass.com

見学した印刷所は「しまや出版」さんです。
自分は存じ上げなかったのですが、同人誌業界では有名な印刷所です。
www.shimaya.net サイトを見ると上に小さく『同人誌印刷の老舗印刷所 おかげさまで創業51年 同人誌印刷 ・小説 印刷 ・ 自費出版印刷 ならお任せ下さい。 初めての方“にも”安心の 東京の同人誌印刷専門の印刷会社「しまや出版」です。』と書いてあり、実績と自信を感じます。

オンラインで依頼するなど便利なサイトは、こちらのECサイトになります。

shimaya-ec.net

あと50周年記念で作られた記念動画もありますのでご覧ください。

最後に出てくる「あなたのたからもの つくります」が素敵です。

しまや出版さんに向かう

王子駅から都営バス(王40甲)で向かうのが定番ですが、そのバスは池袋駅から出ているので私は池袋駅から乗車しました、足立区の宮城2丁目バス停まで向かいます。
バス停を降りたら、歩道を進行方向へ歩き左へ曲がって向かいます。


道なりに向かうと、しまや出版さんが見えてきます。


まさかのウェルカムボードがありました!嬉しくなりますね。


後で聞いたのですが、こちらのキャラクターは、しまや出版さんの社員さんが書いたオリジナル作品です。

見学開始

まずは受付や電話対応をするところの見学をしました。
オンデマンド印刷で使用する「データの受信」も行っているそうです。

ここには癒し課のユキちゃんが居ます。

最初の部屋

最初の部屋はプリプレス部署で、面付やオンデマンド印刷や表紙加工を行う部署になります。
面付というのは、刷版に対して複数ページを配置していく作業です。断裁しやすいように配置したり色の傾向を見て配置したりと、大事な作業と説明しておりました。

オンデマンド印刷は、その名の通りデータ入稿(PDF入稿など)したのを印刷する方式です。技術書同人誌を執筆している方はPDF入稿をしているので、オンデマンド印刷機を使用していることになります。

こちらが富士ゼロックス社のオンデマンド印刷機(カラー)です、お値段はマンション1棟が買えるぐらいとか?!


上にあるのはトナー瓶です、1瓶でA4が約3万枚印刷できます。
3万枚が想像できないので、よく使われる上質紙90kgを想定し、この紙の厚さが0.12ミリとして3万枚積み重なると3,600ミリとなります。メートルにすると3.6メートルになり紙の厚さで3.6メートルを想像しましたが、やはり想像できないです。

こちらはリコーのオンデマンド印刷機(カラー)です。
無機質なカラーリングだったので、リコーの方にラッピングを頼んだそうですが、やってくれるんですね、リコーさん凄い!

オンデマンド印刷では特色(スポットカラー)印刷が難しいと言われますが、この印刷機は特色対応で、右上のWカートリッジが特色用の塗料です。

なお、プリプレス部署は、PP加工(表面加工)もやっておりPP加工用機械も置いてあります。

製版機の部屋


製版機の横にA1ポスター印刷用のインクジェットプリンターがありました。

製版機は2台設置してあり、どちらも富士フィルム社の機械です。

正面から撮影しました。

横に大きい機械なので全体を写しきれませんでした。


こちらが出来上がった刷版で、しまや出版さんはアルミを使うので薬剤を一切使わない!つまり環境に配慮しているのです!

インクの匂いがする部屋へ

別の階に移動しました。
ここには、オンデマンド印刷(モノクロ)、オフセット印刷(カラー、モノクロ、特殊印刷)、断裁、丁合、表紙くるみ、三方断裁、中綴じ、型抜きを行っております。

こちらはオンデマンド印刷機(モノクロ)です、これも横に長いです。

過度のテカリを抑えるためにオイルを減らして印刷しているとのこと、左側がテカリを抑えた印刷です。

両面印刷がどんどん出てくる感じだったのですが、その感じをうまく動画撮影できてないですね・・・。

オフセット印刷機(カラー)です、CMYKの印刷するところが4棟並んでいるのが壮観です!

オフセット印刷の説明が機械に貼ってありました、印刷所見学用に貼ってあるそうです。

オフセット印刷機の中をあけてくれました!絶対に見ることが無いところを間近に見ると感動しますね


普通のオフセット印刷は175線ですが、しまや出版さんは300線で印刷しています!違いを確認するためルーペをお借りして見てましたが、別物だと感じました!ちなみに新聞紙は75線です。


オフセット印刷機の色調整パネルで、インクの量は気温や湿度で変わってくるので、一度印刷してから2個上の画像にある色見本を機械で読み取って、このパネルでインクの量を調整しています。
そう言われても、それって職人芸ですよねー!

そして、更に職人芸を見せてくれました。
ゴミが付着してたり色チェックをするために抜き取りをするのですが、凄く無いですか?目にも留まらぬ速さです!!

次はオフセット印刷機(モノクロ)で、両面印刷をするために2棟並んでます。
毎時最大10,000枚を印刷できます!凄いスピードだ!
オフセット印刷機の大きさがわかりにくいので人を入れて撮影してみました、身長が180cmぐらいの方と比較しても巨大な機械だとわかりますよね。


こちらは2色刷りなどを行う機械です。


2色刷りなどでは、特殊なインクも用意してあり、こちらはレモンの香りがするインクです。
常に香りがするのではなく、香りのするカプセルが入っています


それを確認するために、印刷したところを指でこすると匂いがしてきます、こちらはレモンの香りです。


こちらをこするとローズの香りがしてきました。


ラベンダーの香りが一番しっかりと感じました、そしていい香りでした、と言ってもブログからは伝わりませんね。

こちらは断裁の様子です。


切ったところを触ってみましたが、ケバが全く無いです!

いよいよ本へ


本になっていく過程の説明を受けました。

こちらが丁合機です、断裁した物はまだ本の体裁にはなっていないので、ここで本の並びに丁合していきます。

表紙ぐるみする機械にかけるとき、1冊づつ取りやすいように段差を付けているのも丁合機の役目です。


こちらが表紙ぐるみする機械です、糊付けしやすいように背表紙を削ってから糊付けしてから表紙を付けていきます


背表紙を削って糊付けするところです。


表紙を付けて本が出来上がります。


これで本は完成ではありません、三方断裁機で背表紙以外を綺麗に切り取ります

三方断裁機が動く様子です、これで本が完成しました!!!

この後、プレゼントが渡されました。
表紙に見学日が印刷された印刷所見学ツアー特別版ガイドブックです!
午前の部と午後の部合わせて18人にしか頒布してない貴重なガイドブックです。
家宝にします。

おまけの機械

おまけの機械と書きましたが、おまけとは思えない機械もありました。


こちらは中綴じする機械です。ホチキスの針はワイヤーの用に用意されているんですね。


こちらは型抜き機です。

見学記念としてウチワの型抜きをしてもいました。


これが型抜き前です。

指で簡単に抜くことができました。
こちらのウチワは持って帰りました。

これで見学の全行程です!

社長さま登場!

しまや出版の社長さま登場!と出てきたの方は、見学最中にちょいちょい説明入ってきた方でした、社長さまでしたのね。
そして社長から、しまや出版についての話を聞きます。

しまや出版さんは、十条で創業し元々は商店街の小口印刷や文房具を扱うところからスタートして、帝京大学が近くにあったので教授から本を作って欲しいと依頼があってそこから出版を始める
そして、コミケ2回目から同人誌印刷を始めた、老舗中の老舗!
足立区も認める行政のお墨付きの同人誌印刷会社となり、足立ブランドです。
創業50周年に記念誌を作る、これが豪華!
社長さんも同人誌を作っている、カードゲームも作っているとのこと多才ですね。
カードゲームは第2弾が2019年10月1日からクラウドファンディングで出す予定と言っておりました。

モチベーション向上!! ほめ合って遊ぶカードゲーム「ほめじょーず」
Makuake|モチベーション向上!! ほめ合って遊ぶカードゲーム「ほめじょーず」|マクアケ - アタラシイものや体験の応援購入サービス

ねとらぼにも取り上げられてます。
ひたすら互いにほめ合うカードゲーム「ほめじょーず」登場 相手のいいところが見つかるかも?
nlab.itmedia.co.jp


同人誌印刷会社において、300線でJapan Colorの認定を受けているのは、しまや出版!と言っておりました!その認定証が飾ってありました。

この後は質疑応答でした、オフレコが多いので割愛します。

おまけ

色見本が壁に貼ってあったのですが、あ・・・社長さまだったのね。




こちらは使われていない活版印刷の機械と活字です。

お土産


お土産は、しまや出版さんに依頼するには必須アイテムが揃っております。
こんなに豪華な物をもらえるとは嬉しいです。  

懇親会


王子駅近くに移動して懇親会をしてくれました。
ここでも、楽しいお話ができました、ちょっと書けないネタもありましたが、印刷所見学ツアーは需要があることを認識されていたようです、今後も開催してほしいと思いました