Google Authenticator 3.1.0 で別のデバイスに移行する機能が追加されたので試してみる
概要
iOSが14.2にアップデートされたとき、Google Authenticatorが起動できないという不具合が2020年11月13日ぐらいから発生しておりました。
なお、「Google Authenticator 起動しない 14.2」とかで検索すると対処方法が多数あります。
そんな経緯があって、Google Authenticatorから他の認証アプリに乗り換えている人も居ますが、そもそもGoogle Authenticatorは、デバイス変更に対応していないので、他の認証アプリを使用している人も多いのが現実です。
そんな、iPhone版Google Authenticatorが3.1.0にアップデートした際にデバイス変更に対応したので試してみました。
試してみる
アプリケーションをアップデートします。
移行元デバイスで起動してから、右上の…をタップすると「アカウントのエクスポート」出てきます。
移行元デバイスで、アカウントのエクスポートを実行すると、この画面が出てきます。
それによると最大10個のアカウントをエクスポートできるようです。
なお、エクスポートしてからアカウントを消して再度行えば全てエクスポートできます。
移行元デバイスで、デバイス自体の認証(パスコード、指紋認証、Face ID認証)を行うとQRコード表示されます。
このQRコードを移行先のデバイスで読み取ります。
移行先のデバイスでGoogle Authenticatorを起動してQRコードを読み取ると、インポートが完了します。
移行元デバイスに戻り、QRコードの下にある「完了」をタップすると「エクスポートしたアカウントの削除」になります。
アカウントが10個以上無く、移行元デバイスのフルリセットをするのであれば閉じるでも良いです。
まとめ
移行は意外と簡単でした。
他の認証アプリは、マスターアカウントを登録してクラウド経由で一気に移行するのですが、Google Authenticator 3.1.0はクラウド経由しないので若干手間ですが、マスターアカウントがクラウドで狙われるというリスクを回避できるので、企業などではGoogle Authenticator 3.1.0を利用するのもありだと思います。
蛇足ですが、Google Authenticator 3.1.0の登場がiPhone 12が登場する前だったらとか、iOS14.2の不具合が無ければよかったねーとか思ってしまいます。