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【妄想】Suicaなど交通系ICカードが駅の入場券になるために変更したこと

Suicaなど交通系ICカードが駅の入場券になる

Suicaなど交通系ICカードが、JR東日本 Suica エリア(首都圏・仙台圏・新潟圏)の当社各駅在来線改札内で開始します。

「タッチでエキナカ」2021 年3月13日(土)初電より開始!

https://www.jreast.co.jp/press/2020/20210119_ho02.pdf

Suicaなど交通系ICカードが入場券にしてほしい需要は昔から存在しており、ついに対応したことになります。

なぜ、ここまで時間がかかったのだろうか?と誰もが思いますよね?

会計規則が関係する話

自動改札は乗車券として徴収しているので、入場券のような雑収入として計上できないので、単なる会計上の問題だよねーと旅客規則大好きな人なら昔から認識してます。
そうなのです、Suicaなどの交通系ICカードで入場券扱いができないのは有名な話なのです!!

そして妄想ですが、今回の改修は入場時に収入扱いを未定にして、出場時に収入扱いを決めるという方法じゃないかと思います。
これなら、入場券の2時間ルールも対応できますね。

ちなみに、この会計規則上の問題について早速記事が出ておりました。

www.itmedia.co.jp

JR東日本では会計規則上、乗車券からの収入を「運輸収入」、入場券からの収入を「旅客雑収入」と区別している。

ここにある通り、会計規則の話が書いてあります。

新宿駅通り抜け

もう1つ面倒な事象があり、それが2020年7月19日(日)から無くなりました。

新宿駅のことです。

2020年7月18日(土)まで、JR新宿駅のJR中央東改札は京王線小田急線の新宿駅として機能し、通り抜けであるならば料金を徴収しないという扱いをしておりました。

この機能を実現するために、JR東日本のJR中央東改札から入場すると、初乗り運賃として運輸収入を徴収しますが、その後、京王線小田急線に入場すると、JR東日本から運輸収入を渡す処理にしていたと思われます。

ここに今回の交通系ICカードで入場券扱いができる機能にしてしまうと、JR新宿駅から入り、京王線小田急線に入場するときは、同じ駅なので入場券扱いなのですが、そこを運輸収入に切り替えての特例処理を入れる必要があります。
雑収入を私鉄他社に渡すことは契約上していないだろうし、会計上おかしくなると推測されるので、特例処理を入れるのは必須でしょう。

また、京王線小田急線から出場するときは、出場すると同時に、JR新宿駅に入場して、そのままJR新宿駅を出場することになり、同じ駅での入場出場となりますので、ここでも入場券として徴収したのを、運輸収入に切り替える特例処理を入れる必要があります。

このような、JR新宿駅だけに特例処理を入れるのは少々面倒なのではないかと推測されます。

ただ、2020年7月19日(日)から、JR新宿駅は通り抜けができなくなりましたので、この特例処理を入れる必要は無くなりました。

今回のSuicaなどの交通系ICカードでの入場券扱いが遅くなった要因の1つに、JR新宿駅の特殊なルールが影響していたのではないかと?妄想が広がります。

おまけの話、定期券のとき

おまけの話、定期券のときは、どのような扱いになるのか?その辺りが気になりますよね?

定期券?関係します?と思われると思いますが、意外と、このことは知られていませんが、定期券は乗車券の扱いなので、駅へ入場目的で入ることはできないのです。

エキナカを利用するだけで定期券で入場することはできません。

もう一度、JR東日本ニュースリリースを見てみましょう。

https://www.jreast.co.jp/press/2020/20210119_ho02.pdf

Suica 定期券区間内の駅および IC 企画券の有効区間内の駅では本サービスはご利用いただくことができません。

定期券の利用できないことが書いてありますね。

少々面倒ですが、定期券は下のような使い方をするしかないですね。
駅に入る→エキナカを利用する→列車を利用し移動する→別の駅で下車する。

そのままかもしれませんが、今後は定期券で同じ駅に入場してから出場すると、出場するときにエラーになることが予想されるので、この辺りはサービス開始時の2021年3月13日(土)に注目したいですね。